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甑島列島ツーリング:下甑島編 [ツーリング]



<・m= チュンチュン

Σ・w= チュンチュン



おはようございます[晴れ]

甑島で目覚める2日目の朝です。

1日目の上甑島編はココから



部屋のカーテンを開けると・・・

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今日もいっぱい私を照らしてくれそうな空だよ。



前日、島の商店で買っておいた菓子パンを食べて

お世話になった竜宮の郷を6:50にチェックアウト。

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セローさんも今日も1日よろしくお願いします。


本日の大まかな予定は

帰りの船が14:35発なので13:45くらいには

長浜港に戻れるように島を巡ろうと思います。


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まずはホテルのある島の

南岸にある集落の中を散策。


夏には鹿子百合が咲く島ですが

今はテッポウユリが満開。

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甘い香りがするよ。



昨日の里の武家屋敷周辺と同じく

ここも丸い石の石垣がず~っと続いています。

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それに南国らしく庭を区切ってる垣根がデカい。


手入れが追いつてない家の庭は

ジャングルみたいだったよ(笑)



それとこの甑列島は

沖縄本島よりも古い建築様式のままの家がたくさん

残されているようです。


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台風の通り道なのでこんな屋根の家がいっぱい。


こういう文化的なものを見ると

「離島」に来たんだなぁ~ってしみじみと感じちゃいます



集落を抜けたら島の最南端へ

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島のメインルートから外れるので

セローで良かったと思う林道でしたが

森から抜けるとすぐに灯台の案内が出ます。



急斜面を100mほど下ると到着。

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「釣掛崎灯台」



島の南端部に建つ

大型の灯台ですがバイクでここまで近付ける

おじさんにやさしい灯台でした。

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楽させてもらってありがとう。



この釣掛崎灯台の初点燈は明治29年で

空襲後昭和26年に再建された灯台です。

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レンズはうれしいフレネルレンズ。




海上から146mの崖の上に建つ

白亜の灯台。

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周りに遮るものがないので

展望は最高に良い。


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灯台の駐車場の法面には

5月なのにもうアジサイが咲いていました。


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歩かなくても見れる灯台でしたが

せっかくなので階段を下って灯台に挨拶します。


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甑列島下甑最南端制覇!



セローさんのところに戻って

灯台からは引き続き島の南部を走る林道を進みます。

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同じ道幅の分岐が多くて迷いそうなので

スマホのナビをセットして弓折牧場に来てみました。

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牧草地の先は海という景色が最高。



バイクで入れないのなら

歩く覚悟だったけど一般車も走れる林道だったので

高台まで上がってみたよ。

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ヒァーーー!


絶景だ。

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襲われるんじゃないか?って思うくらいカラスが多いけど

素晴らしい景色に感動します。



東シナ海に突き出た丘に

響の「H」マークもありました。

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牧場とは有刺鉄線で区切られていますが

道路にまだ湿ってる地雷が
が落ちてるので

自由に歩き回ってる牛もいるため

走るときは注意だよ。


ここからしばらく島の西岸の林道を走りますが

道路の中央部には苔が生えてたりするので

やっぱり小さなバイクで巡った方が精神的に楽かも。


そのすこし荒れた道をしばらく走ると

甑島列島の中で一番有名な「ナポレオン岩」が見えて来ました。

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ナポレオンの横顔に見える岩なんだけど

ナポレオンってこんな顔だっけ?と突っ込みたくなる

気持ちはよ~くわかります。


でも調べると明治にフランス人がこの岩を見て

皇帝に似てるって言ったので

この名が付いたらしいので似てるのか?



この皇帝を下から見る集落の端っこに

漁港があるのでそこにセローさんを停めます。


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ナポレオン岩も良いけどこっちの岩も

すげ~んだよ。


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すこし離れてみるとセローさんが小さく見える

ダイナミックな地形なんです。

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島を形成する地層むき出しの

岩がドーーーン


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見る角度を変えるとトトロに見える岩もあるぞ。



港の端っこにはニョキニョキした岩。

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日本じゃないみたいな景色だ。



野生動物を追うドキュメント映像なんかで

出て来そうだもん。

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思わずすごい岩だったので寄ってみたけど

白亜紀後期地層らしいよ。




せっかくなので太古の岩にロマンを乗せて・・・


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乗せてみた(笑)



超絶バランスゲームで精神を統一させ

メインのナポレオン岩。

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この岩を上から見れる


前の平展望所へ上がってみましょう


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上甑島から巡っててもう当たり前になったけど

やっぱり誰もいね~。


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(注:塀の上に立ってるんじゃありません)


真っ白な展望台にあがると

先程寄った漁港が一望できます。


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Dr・コトーの原作の舞台になったところなので

孤島感がすごい。



そして上から見るナポレオン岩。

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まぁ、どっちから見てもあんまり変わんないね。


題して「ナポレオン岩下から見るか上から見るか」




そして港のある集落から離れているため

昔ながらの住居が多く残る西山地区の集落が見えます。

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迷路みたいになった細い路地の中へ

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この路地の数本が伝統家屋保存地区になっていて

セローさんを停めて家並みを見てると

道行く住民からもれなく声をかけられます。


結局3人に声を掛けられて

最後のご年配の女性と30分くらい話し込んじゃった(笑)



見た目の長閑さと裏腹に

限界集落の現実を勉強した感じ。



ナポレオン岩からはk350の超クネクネ道を

抜けて島のメイン道のk349に出て北上。

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この道から見える景色が半端なく綺麗なんだよ。


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昨日からずっと海ばかり見てるけど

まだ飽きないくらい綺麗な海が出てくるので

停まっちゃうわけですよ。


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ここもシマシマ模様の岩がかっこいい。



さらに北上すると島が一番細くなった場所を走るんだけど

何往復もしたくなるほど快適でダイナミックな道でした。


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左右に海が見えたと思うと

ジェットコースターのように駆け上がる道。


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細長い岬状になってる地形の

途中に鹿島断崖展望台があります。


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すごく明るく綺麗な展望台だけど

この階段上るのか?


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まぁ、登りるけどな。


めっちゃ急なのでゆっくりゆっくりと

身体をいたわりすぎるくらい労りながら上がると

ナポレオン岩の所よりさらに孤島感が増してまいりました。

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透明度がすごすぎて震えます。



展望台に上がるまでもなく

ずっと見えてたけどこの島で一番高い鹿島断崖です ↓

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やく150mの断崖で

崖には無数のウミネコの巣があります。


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しばらくボーと断崖を眺めてると

遊覧船がやってきました。


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マイクで崖の高さなどを説明してるよ。



上甑島から遊覧クルーズが出てるけどこれかな?



船の大きさと距離を考えると

酔うかもしんない(笑)



海がメインの島でもバイクツーリングは

丘から勝負じゃ。

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断崖を下ってけっこう荒れた道を進んで

下甑島の最北端にある

「円埼灯台」

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昭和40年に初点燈した灯台で

可愛い白筒型灯台ですが展望は全くねぇ~よ。


灯台までの道からの方がまだ景色がありました。

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数か所落石でスラローム走行をしないといけない道だったので

ほぼ誰も来ない灯台なのかも。



円埼灯台からなにも見えなかったので

鳥の巣山展望所へ来て見るとこっちにも灯台があるんだね。


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鳥の巣山灯台と言って

1971年にできた灯台らしい。

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その灯台の下には昨日も見た藺牟田瀬戸架橋が見えます。


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上甑島の展望所からよりも

かなり近くで見れたよ。


角島大橋を1・5車線にしたような感じかな?


すこし広くなったところは離合場所か?


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南国ムードをいっぱい感じながら

最後の展望所へ向かいましょう。


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ほんと甑列島の観光って展望所巡りになっちゃうくらい

展望所だらけなんだよ。



最北端からすこし戻って

鹿島地区から山側へ入って行き止まりになったところにバイクを

停めて歩きになります。

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この展望所を最後に入れたのは

甑列島に来てから一番歩きそうだから(笑)



森の中を抜けて視界が明るくなったけど

階段はまだまだ天に向かって伸びてます。



ハァハァ[あせあせ(飛び散る汗)]



しばらく無言で登って足を停めたところで振り返ると・・・



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キャーー!

スゲー景色じゃないかっ。



頑張れそうな気がしてきた。


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天まで続きそうな階段がやっと終わるところが

展望所らしい。


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あぁ~~




九州を巡れるバイク乗りで幸せだ。


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夏はカノコユリとユウスゲが咲きほこる丘から

鹿島断崖を眺める
絶景。



今は一面緑の草原からだけど

九州Loveなわたしの小さな胸は

Loveが溢れて張り裂けそうです。

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見えてる草原の向かいに断崖の近くまで行ける

展望所があるらしいけど樹が茂って何も見えないという

情報をもらっていたのでその手前の念佛発祥の地まで行ってみました。


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昔はキリスト教じゃなくても禁止されてた宗教もあったんだね。


念佛を唱える崖からの風景ですが

これまた感謝の念佛を唱えたくなる景色だよ。

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あ~、満足満足。




もう海は満腹じゃ~と言っても

走り出すとやっぱり海が見える島の道。


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島の北部から中央部まで一気に南下。


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内陸部を通る部分は緑も濃くて

植林をしてるような緑じゃないので原生林と思っていいかも。



島の端から下の方までノンストップで走るとセローさんのシートは

若干お尻が痛くなるみたいです。


まぁ、体重を削れば問題ないレベルか?(笑)



道は再び海沿いになるので

綺麗な橋の上でジドリ。

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これが離島の海じゃ~!



そんな綺麗な海が見える橋を渡ったら

山側に右折します。

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カーブミラーのところから路地を入ると

200mほどで行き止まりになります。



広いスペースがあるので

そこにセローくんを停めて100mほど歩くと

「瀬尾観音三滝」です。

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やっと海じゃないスポットに行けましたが

海のすぐ近くとは思えない大きな滝だよ。


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しかも滝壺からガジュマルみたいな樹が生えとる。



シュロの樹も自生してて

ジャングルの中の滝にいるような感じだよ。

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島ではレアなマイナスイオンスポットを堪能したら

そろそろ長浜港へ向かいましょう。



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k349を快走して

港のある街へ


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その街の中のパチンコ屋さん ↓

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パーラー感が全然ねぇ~よ(笑)



そして港近くに行くと

やっぱりありました・・・

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アコウの樹。



でっかいのに名前の無い

野良アコウの樹です。

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近付けないのが残念だけど

生命感たっぷりのアコウでした。



アコウの樹から200mほど走ると

フェリーターミナルでチケットの発売まで時間に余裕があるので

この2日間のツーリングで初めての外食でございます(笑)


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キビナゴ丼などが有名な島だけど

えび天ドーーン!ドーーン!


食べ終わったらちょうど

窓口が開いたのでチケットを購入。

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わたしを現実の世界に引き戻す切符を手にし

フェリー待ち。


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港の海がめっちゃ綺麗なので

待合室じゃなく岸壁に座って冷たい缶コーヒーを飲んでると

「ニューこしき」がわたしを迎えにやってきました。


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3回目の乗船なので

さらに手際よくセローさんを停めて

お気に入りの椅子をGET.


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すこしウトウトと寝てる間に

船の軌跡の先に甑島が霞むくらい離れていました。



定刻の16:15に串木野港に入港し下船しますが

行きと同じR3で戻るのは面白くないので

k43で海側を走って帰りま~す。


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ほとんど車もなく超快適な道を走ると

川内原発の前を通過し川辺川沿いを薩摩川内市街地方面へ


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ほとんど馴染みがない街だけど

なんとなく方角だけでバイク屋に戻れそう。


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スマホのナビをセットすることもなく

バイクショップちしきに無事着きました。


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借りるときに店主がメーターを記入するのを忘れて

距離があいまいになっちゃいましたが2日間で270kmくらい

走ったようです。



小さな島で船の移動時間が半分なので

思ったより走った方じゃないかな?


返却時の点検をしてもらって

お店の方にお礼を言ってベルーガ号で帰路へ。

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寄り道もせずR3で帰ってると

出水を過ぎるところでサンセットタイムになりました。


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2日間私を照らしてくれてありがとう。


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水俣から南九州道へ入って

帰りは自動追尾機能を使ってのんびりと帰宅。



帰ると当然真っ暗な時間ですが

バイクを洗う必要もないし

1泊しかしてないので洗濯物もすこしなので

すぐにシャワーを浴びてゴロ~ンと横になったところで

わたしの甑島列島ツーリングは終わりました。



船酔いはしなかったと思いますが

長らくのご乗車ありがとうございました。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆





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